夫婦で骨伝導事業に挑む
ゴールデンダンス社長 中谷 明子さん(46)
「よい商品を提供して、多くの人に喜んでもらいたい」
2002年1月、夫で営業本部長の任徳(ひでのり)氏と2人で立ち上げた
骨伝導商品の販売会社ゴールデンダンス。
発足のきっかけはあるメーカーの骨伝導補聴器に出合ったことだった。
難聴になった知人が、その補聴器を使うと普通に会話ができた。
夫婦はそれに感動し、同補聴器の販売代理店として
骨伝導関連ビジネスの世界へ足を踏み入れることを決意する。
約16年間の専業主婦生活から社長に。「当初は不安だらけの毎日。
愛読書も育児からビジネス書に変わった」。
困難に直面したときは「夫婦ではなく社長と営業本部長として話し合い、解決してきた」
という。
昨年12月、自社開発した業界初の音楽用骨伝導ヘッドホン
「オーディオボーン」の販売にこぎつけた。独自の骨伝導振動子を採用、
これまで不可能だった広音域・高音質にも対応する。
インターネット販売が中心だが
「発売から6カ月で約5000台を受注する人気商品」だ。
今年6月、アパレル資材販売のモリト(大阪市中央区)とオーディオボーンで提携。
モリトの販路を活用し今年11月末までに5万台の販売を目指すが、
「今回の提携で新商品の共同開発も進めたい」と積極的。
社長業と2人の娘を持つ主婦業との両立は大変だが、
「子供たちがいつも応援してくれる」ことが最も大きな励みだ。
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